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米軍犯罪被害者救援センター

米軍、提供水域外で訓練 先月の日米統合演習

米軍、提供水域外で訓練 先月の日米統合演習
きょう「区域内」で爆撃訓練
【沖縄タイムス 2011年1月6日】

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米軍の通知訓練範囲

 昨年12月に行われた日米共同統合演習で、沖縄本島南東の提供水域外で、模擬機雷の捜索・回収訓練が行われていたことが5日、明らかになった。漁業関係者は提供水域以外での訓練に不満を表明している。沖縄防衛局によると、文書が保存されている2007年4月以降、提供水域以外で訓練が行われたのは初めて。一方、米海軍第3艦隊(カリフォルニア州)の原子力空母カールビンソンを中心とする第1空母打撃群が6日、沖大東島付近のインディア・インディア訓練区域で爆撃訓練を行うことも分かった。(吉田伸、照屋剛志)

 当初、訓練水域外にはみ出して訓練を実施するとの警報を米側から3日に受けた海上保安庁は翌4日、県や県漁業協同組合連合会などに通報。訓練水域周辺は好漁場のソデイカ漁が最盛期を迎えており、水揚げ量に影響が出る可能性が高い。訓練直前の通報や交錯する情報に漁業関係者や県は対応に追われ、不快感を示している。

 県漁連の國吉眞孝会長は「提供水域外での訓練を認めると将来すべての海域で訓練ができることになる。漁業者が安心して操業できず、生命・財産を脅かすことになる」と激怒した。

 仲井真弘多知事は「公海の自由があるかもしれないが、逆に言えば漁業者にも自由がある。これだけの広大な制限水域を持っていながら、はみ出すのは理解不能。(日米両政府は)情報を早く提供し、迷惑を掛けてはいけない」と不快感を示した。

 沖大東島沖での訓練は5~6日と通報されたが、5日は実施していない。6日は艦載機のFA18ホーネット戦闘攻撃機などが爆撃を行うとみられる。さらに7~8日は沖縄本島東南約120キロのマイク・マイク訓練区域で実施する。

 在日米軍以外の部隊の訓練実施や、訓練区域をはみ出して爆撃訓練を行うとの通報、訓練実施直前の通報と異例の連続で日本政府も混乱した。

 沖縄防衛局は「在沖米軍から通知もなく内容を把握していない。防衛省は漁業操業制限法に基づいて、制限した漁業の損失補償を行っているが、今回のような公海での訓練は把握できない」と困惑。対応窓口は外務省と指摘した。

 外務省日米地位協定室は「訓練水域以外では訓練をやらないと米軍から5日に回答があった」と説明。米側の警報では訓練水域外にも訓練が及ぶと通報していたことに、「米軍は『船舶の安全な航行のため、広めに描いてあるだけだ』と説明している」と述べた。

 また、米側の当初の警報では、15日に尖閣諸島大正島でも訓練を実施するとの内容が含まれていたが、在日米海軍報道部は沖縄タイムスに対し、「通知が誤って送られたが、その通知はすでにキャンセルされた」と説明した。

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  1. 2011/01/07(金) 07:25:18|
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